A様(30代女性)は医者で勤務医として病院に勤務されていました。独身時代に将来への備えとして、不動産会社の勧誘もあり、投資用のワンルームマンションを5件購入されていました。総額は1億円以上で、全て不動産投資ローンを利用していましたが、賃料と相殺しても毎月15万円程度の赤字が続いている状態でした。
2年前に結婚され、現在はお子様も誕生し、産休休暇中も頭から5件の投資マンションのことが離れられず、精神的に追い詰められていました。そこで、ご主人に打ち明けた後、当社にご相談いただきました。
査定の結果、全ての物件の賃料が今後上がる見込みがないこと、何よりもA様の精神面のご不安を取り除くことが重要であると判断し、5件の投資マンションを全て売却する選択をされました。
全物件がオーバーローンの状態でしたので、債権者と交渉し任意売却を行いました。約半年の期間を要しましたが、5件全ての売却が成功しました。
残った債務額は到底支払える額ではなかったため、弁護士をご紹介し、個人再生の手続きで債務を圧縮することが認められました。
初回のお打ち合わせ時は本当にお悩みのご様子でしたが、最後の5件目の売却が完了した時にはすっかり元気になられており、その笑顔が印象的でした。
A様はその後3年で債務を完済され、現在は勤務医として日々精力的にご活躍されています。